こじれるコンプレックス

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ラジオを中心に好きなことを自由に書いているブログ

【演劇・舞台】償うことの意味を考えさせられる/teamキーチェーン「償い」

舞台
先日、teamキーチェーンさんの舞台「償い」を観に行ってきた。
すごく重い問い掛けをされたような気持ちになる舞台で、深く考えさせられた。

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目次
 

あらすじ

同級生が命を絶ったことをきっかけに、先生が営むお店で再会することになる。
その時期を境に、同級生たちの周りで奇怪なことが起こり始める。
一体、誰が、何のために……?
 

ポイント

  • 無神経なキャラクターに反感を覚えつつ、過去の自分とダブる
  • 本当に償うこととは何か、深く考えさせられる
  • 正解が明確に提示されず、かえって心に残る
 

無神経なキャラクターに反感を覚えつつ、過去の自分とダブる 

命を絶った同級生の妻がいる前でも、笑いながら無神経に思い出話をする。
「ご愁傷様です」という言葉が出たというだけで、「ヒュー」と冷やかす。
同級生たち同士でしか通用しない謎のノリを、再会した後もやっている。
 
楽しそうだけど、見ていて「何が面白いの?」と言いたくなる感じ。
 
極めつけは、よく聞けば残酷な話を笑いながら、罪悪感もないままに話す様子。 
共有できないノリに対するイライラも相まって、正直反感を覚えた。
 
しかし、よくよく考えてみれば、この同級生たちって、昔の自分とダブってくる
それゆえ、あきれるどころか、怒りに似た感情を持ったのかもしれない。
 
私の中では笑い話の出来事にしていること。
ただ、そのことは誰かが今もずっとずっと傷ついて、許していないことかもしれない。
 
そんな風に考えていると、無神経な登場人物を私が非難などできないのだ、と言う気になった。
 

本当に償うこととは何か、深く考えさせられる 

そんな中、同級生たちの周りでは奇怪なことが起こり始める。
「一体どうして同級生たちの周りで起こるのか?」
「一体誰が何のために、こんなことをしているのか?」
そんな疑問を持ちながら舞台を観ていた。
 
同級生のある一人は、この一連の出来事を企てる黒幕が誰なのか、何となく気付いたような素振りを見せる。
 
黒幕が誰なのかを知った上で、彼が選んだこと。
この選択を通して、「償う」ということがどういうことなのか、ということを改めて考えさせられた。
償うって、自分の人生全てを差し出すくらいの覚悟がなければ、絶対できないことだなあ……。
 

正解が明確に提示されず、かえって心に残る

黒幕が誰かを暗示するようなシーンはありつつも、明快な提示はされないまま話は終わってしまった。
また、劇中に出てくる謎や疑問も、未解決のものが残ってしまう。
 
ただ、下手に「正解はこうです」と示されるよりは、正解をはっきり提示されなくて良かったと思う。
「あれはどういうことだったんだろう?」「あの言葉は何を意図しているんだろう?」とかえって心に残るからだ。
 
実際、私も観てから2、3日経ってもなお、答えが何なのかを考えている。
なかなか納得の行く答えは出てこないけど。
 

まとめ

以上、teamキーチェーンさんの舞台「償い」についての感想を述べてみた。
 
次回の本公演は、2017年9月にシアター711(下北沢)であるとのこと。
3月~4月には劇空間がざびぃ(西荻窪)にて番外公演もあるので、どちらもぜひ観に行きたい。