こじれるコンプレックス

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ラジオを中心に好きなことを自由に書いているブログ

【映画】『リリーのすべて』を観た感想。LGBTに対する日本の意識って?

映画
私はあまり映画館に足を運ばない。
ただ、『リリーのすべて』は以前から気になっていた映画だったので、相鉄ムービルまで観に行った。
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ストーリーはこちらを参照。
 

私の感想

エディ・レッドメイン演じる画家のエイナルが、女性であることを自覚していく過程に瞠目した。
モデルを頼まれて女性ものの靴を履く場面、鏡の前で服を全て脱ぎ、性器を両足で挟み、ポーズをとる場面。
エイナルがリリーになっていく描写がきめ細かく表現されていたと思う。
 
一方で、アリシア・ビカンダー演じる妻ゲルダの存在なくして、この映画は成り立たない。
夫の変化に受け入れられないながらも、何とか理解しようともがき、やがて最大の理解者になっていく様子は心打たれた。
 
映画では性別適合手術について前例のなかった90年近く前のことを描いているけど、今の日本と重なるところは多い。
LGBTに対する理解って、進んでるようでまだ進んでいないと、ニュースを見ていると思う。
 

日本も1930年代の欧州と変わらないのかも 

今の日本って、LGBTに対する知識は増えているはずなのに、意識の面では映画の舞台である1930年代の欧州とたいして変わらないのかもしれない。
 
この映画が公開される前、LGBTに対して差別的というか、理解に乏しいというか、はなから理解する気などないんだろうな、という発言が色々話題になった。
 

 
一部、注目を集める目的で言ってる人もいるみたいだけど、本当に怖いのは無意識で発言してしまう人である。
自分の言動によって得られる反応に対して無自覚で、想像することができないから。
 
ただ、表には出さなくても、差別的な発言に共感してしまう人はいる。
当事者でない人の心の中には、LGBTの人たちを変わりものと見下す気持ちが、多かれ少なかれ、意識するしないに関わらずあるのかもしれない。
 
保守的な論調の高まりと関係があるのかは不明だし、あくまで個人的推論だけど、
「男は男らしく、女は女らしく」
「男は女を愛し、女は男を愛するのが正しいこと」
「結婚して子どもを作ってこそ一人前」
という空気は強くなっている気がする。
 
少なくとも、この映画を見て、色々とLGBTの問題を考えるきっかけになった。
ただ、それを抜きにしても丁寧に作られた映画で、本当に面白かった。
 
<追記!>
「リリーのすべて」のブルーレイ+DVDセットが2016年9月7日に発売される。
再びリリーとゲルダの絆に触れることができるんだ、と思うとワクワクする。